どれくらい時間が経ったんだろう……。 どれくらい泣き続けたんだろう……。 間宮さんは私が泣いてる間も何も言わず、包み込んでくれていた。 「少しはスッキリした?」 「はい」 「良かった」 間宮さんがニッコリ微笑む。 「琴梨ちゃん、凪はさぁ、仕方ないんだよ……。アイツは……」 「わかってます。先生の気持ちは私にはないことくらい」 「そっか……」 でもね、最後のお願いは聞いてもらえたんだよ。 この体には先生の温もりが残ってるんだよ。 私は、それだけで……。