公園を後にした私は、電車に揺られていた。 流れる景色を目で追っていく。 遠くへ行こう。 どこか遠くへ……。 誰も知らない、新しい街へ……。 そこで仕事を探そう。 それから住むとこも。 先生? 私、大丈夫だよ。 先生がいなくても大丈夫だよ。 ひとりで頑張るから。 頑張れるから。 だからね、先生? さよなら――……。