【先生×生徒シリーズ】キミに、会いたくて―星空に秘めた想い―





「だから、いない」


「えっ?いない」


「さっきからそう言ってるだろ?」



イライラして眉間にシワが寄るのが自分でもわかる。



「えっと、じゃあ、ここは天文部の部室だけど、部員はいないってことですか?」



何回、同じことを言わせるんだ。


さっきよりも眉間にシワをグッと寄せて彼女を見る。



「せ、先生、怖いです……」


「お前が、さっきから同じことを聞いてくるからだろ?」


「私のセイですか?」


「そうだ」


「ゴメンなさい!」



彼女は90度に上半身を折る。


上半身を90度に折って謝るのは癖なのか?