「せんせぇ?」
深夜1時過ぎ。
寝室にパソコンを持ち込んで仕事をしていると、速水が寝室に入って来た。
「どうした?眠れないのか?」
「正解です!眠れません……」
「目を瞑って羊を数えろ。そしたら寝れるから」
俺はお前を相手にするほど暇じゃねぇんだ。
見たらわかるだろ?
「そんなんで寝れるんなら苦労しません」
何、その言い方、すっげームカツク。
「俺は今、仕事をしてんだ。見りゃわかるだろ?だから、さっさと寝ろ」
「だって、眠れないんだもん……」
速水はベッドに座った。
って、オメェはガキか!
「先生?」
「あ?」
「先生は、寂しいですか?」
「はっ?」
いきなり何、言い出すんだよ。
俺はキーボードを打つ手を止め、速水の方を見た。



