【先生×生徒シリーズ】キミに、会いたくて―星空に秘めた想い―





「そうですよね。家には帰れませんよね。
てか、帰りたくないです。もう薬を打たれそうになるのも殴られるのも嫌です」



はっ?


ちょ、ちょっと待て。


薬って何だよ。



「速水、薬って……」


「うちの親、薬やってて……。今日、仕事を辞めたいって話したら、薬を打たれそうになって……。それで自分の部屋に逃げて、先生に電話したんです」



お前の親はシャブもやってたのかよ。


速水に薬を打って、シャブ中にして、薬なしでは生きていけないようにしようとしたのか?


そうしたら速水は薬欲しさに親の言うことを聞いて、仕事を続ける……。


速水の稼いだ金で、薬も買ってたってことか?


とんでもねぇ親だな。



「先生?私、行く宛てないので今日は満喫かネカフェに行きます。だからそこまで連れて行って下さい」


「はぁ?お前を助けて、満喫かネカフェに連れて行って、はい、さようならってわけにはいかねぇんだよ」


「じゃあ、どうしたら……」


「それを今から考える」



俺はそう言って、車を発進させた。