【先生×生徒シリーズ】キミに、会いたくて―星空に秘めた想い―




卒業式が終わり、HRが終わった放課後。


職員室の前には、沢山の卒業生が集まっていた。


担任と話してる生徒。


お気に入りの教師と写真を撮っている生徒。


俺の周りにも沢山の生徒が寄ってきてくれた。


一緒に写真を撮る。



「次は私~!」



そう言って、次から次へと生徒と写真を撮る。


毎年のことながら写真を撮るだけで疲れる。


だんだん笑顔も作り笑いになっていく。



「先生と離れたくないよ~!」


「いつまでも遊びに来ればいいだろ?それか、もう1回3年生やるか?」


「えぇ~!それは嫌だ~!」



なら、そんなこと言うなよ。



「先生?私のこと忘れないでね」


「あぁ」



多分、明日には忘れてる。



「私が二十歳になった時、先生が独身だったらお嫁さんになってあげる!」


「そりゃあ、楽しみだなぁ……アハハ……」



って、それはねぇから。


俺にも選ぶ権利があるんだよ。


てか、もうゴチャゴチャ言ってねぇで帰れよ。


なんて言えるわけもなく……。


最後まで群がる生徒の相手をして、生徒が帰った後には、ドッと疲れに襲われた。