放課後、いつも一緒にいた。


いつもニコニコして明るい笑顔の七星に、俺はいつしか惹かれていったんだ。


でも日に日に七星への想いが大きくなっていく。


誰もいなくなった校庭の桜の木の下。


月明かりが桜を照らし、それを見上げる七星の美しい顔に胸が高鳴り、気付くと俺は、七星を抱きしめていたんだ……。


教師と生徒――。


いけない関係。


わかっていた。


心の中では、好きになったらいけない人だとわかっていた。


だけど……。


七星が俺の腰に手を回し、ギュッと抱き着いた時、俺は教師という立場も忘れ、壊れていった。


もう戻れない。


俺達は、禁断の世界に足を踏み入れてしまったんだ――……。