先生と七星さんとの関係がかわった今、少しスッキリした気持ちになっていた。
でも失恋しちゃったけど。
「間宮さん、ありがとうございました!先生には失恋しちゃいましたけど、先生が幸せなら私はそれで……。話を聞いたことも後悔してません。でも先生ったら彼女いないなんて言って、多分、照れてるんですね」
私のスッキリした気持ちとは違って、間宮さんは少し悲しそうな顔をしていた。
「間宮、さん?」
「あのね、琴梨ちゃん……。今、凪が彼女がいないって言ってるのは照れ隠しじゃなくて、ホントにいないんだ……」
えっ?
だって……。
「七星さんが……」
「七星ちゃんね、卒業式の日に凪に理由もなく別れを告げたんだよ……。遠くへ行くことになったってだけ言ってね……。それ以来、凪は七星ちゃんに会ってないんだ……」
うそ……。
何で?ねぇ、何で?
何で七星さんは、そう言って先生と別れたの?
だって、お互い愛し合ってたんでしょ?



