閉店後、間宮さんは熱々のオムライスとスープを出してくれた。
「遅くなってゴメンね」
「いえ。いただきます」
オムライスを一口食べる。
「美味しい!」
「良かった。てか、琴梨ちゃんって、ホントに美味しそうに食べるよね」
「だって、ホントに美味しいから」
「そう言ってもらえて嬉しいよ。で、今日は何か用があって来たんでしょ?」
「あ……」
私は持っていたスプーンをお皿に置いた。
「凪のこと?」
間宮さんは笑顔でそう言った。
「図星?」
私は何も言わず、コクンと頷いた。
「で、凪の何が聞きたいの?」
「あの、先生と七星さんって人って、どういう関係なんですか?」
「琴梨ちゃん……」
間宮さんが目を見開き、私を見た。
私が間宮さんに聞きたかったことは七星さんのこと。
先生と七星さんとの関係。
先生の口から出る七星さんの名前。
間宮さんも私を見た時に七星さんと呼んだ。
でも先生は、七星さんとは知り合いとしか教えてくれない。
ただの知り合いとは違う……。
私はそう思うから、だから……。



