―琴梨Side―




「こんばんは~」


「琴梨ちゃん!?どうしたの?」


「間宮さんの作ったオムライスが食べたくて来ちゃいました。エヘヘ」



私は学校の帰りに電車に乗って、間宮さんのお店に行った。


1人で行くのは、これで2回目。


間宮さんの作ったオムライスが食べたかったのもあるけど、本当の目的は……。



「ここに座って待ってて?」


「はいっ!」



私はカウンターの1番隅っこの席に座った。


お店は混んでいて、ほとんどが若い女性ばかり。


間宮さん、カッコイイから若い女性客が多いんだろうな……。


それに料理も美味しいし。



「はい、どうぞ」



間宮さんが私の前に、温かいカフェオレを置いた。


フォームミルクが乗ってて、そこにココアでハートの絵が描いてある。


私、カフェオレは頼んでないけど?



「サービス。それ飲んで待っててね」


「わわ!ありがとうございます!」



ハートを崩すのがもったいないけど、私はカフェオレを一口飲んだ。


ミルクの甘さが口に広がる~!


それに冷えた体を温めてくれて、すっごく美味しい。


キッチンで忙しく働く間宮さん。


間宮さんみたいな人と結婚したら、毎日、美味しい料理が食べれるんだろうなぁ……。


って、私は何を考えてるんだ!