【先生×生徒シリーズ】キミに、会いたくて―星空に秘めた想い―





「先生はサンタさんを信じますか?」


「はっ?」



いきなり話を変えるなよ。



「速水は信じてんの?」


「はいっ!」



だろうな。


月にウサギがいるって信じてるヤツだからな。


サンタクロースも信じてるだろうな。



「先生は?」


「お前さぁ、俺を何歳だと思ってんだよ?」


「先生が何歳か知りませんよ」


「俺、26歳な。26の男がサンタクロースを信じてたらおかしいだろ?」


「えぇ!」



そんなに驚くこと?



「先生って、26歳だったんですかぁ!?」



……って、そこ?


四捨五入したらアサラーだよ。


あと4年もしたら三十路だよ。


オッサンで悪かったな。



「先生って、26歳かぁ」



速水はそう言ってクスクス笑っていた。


もう年齢のことはいいから。