「わわ!先生!どうしたんですか?」
どうしたんですか?じゃねぇだろ!
それは、こっちのセリフだ。
「お前、何やってんだよ?就寝時間は、とっくに過ぎてるだろ?」
「眠れないので気分転換に、ここでボーとしてました」
眠れないから気分転換ねぇ……。
に、してはボストンバッグに鞄、修学旅行の荷物一式持ってじゃん。
俺は速水の横に置かれた荷物に目をやった。
どこからどう見たって、気分転換じゃねぇだろ。
多分、速水が部屋にいない間に、同じ部屋のヤツが速水の荷物を外に出したんだな。
部屋はオートロックだから外からドアは開かないし。
……ったく、ウソついてんじゃねぇよ。
「俺が一緒に部屋に行ってやるから……」
「いいですいいです。もう皆、寝てると思うし、起こしたら悪いので。それに私なら大丈夫ですから。先生も部屋に帰って休んで下さい」
こんな意地悪されて、何でそんな風に言えるんだよ。
どこまでバカなんだよ。



