【先生×生徒シリーズ】キミに、会いたくて―星空に秘めた想い―




やっぱり……。


冷蔵庫の中が空っぽ。


あぁ、3日分の食料がぁ……。


人んちの食料を勝手に使うんじゃねぇよ。


しかも勝手にキッチン使いやがって。


速水には遠慮というものがねぇのかよ。


でも、せっかく作ってくれたから文句は言えねぇし……。



「速水、ありがとな」



ここも大人の対応。



「いえ。遠慮しないで食べてくださいね」



速水はそう言ってクスッと笑った。



「じゃあ、私は帰ります」


「速水も食って帰ったら?」


「先生のために作ったから、私は遠慮します」



そこは遠慮するんかい!


速水は自分の荷物を持つと、リビングから出ていった。