ベッドから勢いよく起き上がる。
「先生?大丈夫ですか?随分とうなされてましたけど……」
「うなされてた?」
「はい。とても苦しそうでした。怖い夢でも見たんですか?」
速水はそう言うとクスッと笑った。
「そうかもな」
怖い夢か……。
ある意味、怖い夢だったかもしれない。
七星に会いたいのに会えないもどかしさ。
孤独感。
速水は、それ以上、何も聞いてくることなく、その場に立っていた。
「てか、何でここにいるんだ?」
和也が連れて帰ると思ってたのに……。
「間宮さんが先生が起きるまで居てやれと言ってくれたので……」
「そうか……」
ノドがカラカラだ。
俺はベッドから出ると、リビングへ行った。
その後を速水もついて来た。



