【先生×生徒シリーズ】キミに、会いたくて―星空に秘めた想い―




濃い霧の中にいた。


ここはどこなのか、どうしてこんなとこにいるのか全くわからない。



「…………せ?…………先生?」



俺を呼ぶ声がする。


この声は、七星だ。


回りを見渡すけど、七星の姿は見えない。


七星?


なぁ、七星?


どこにいるんだ?


いたら姿を顔を見せてくれ。



「先生?ゴメンね……」



何で謝るんだよ。


なぁ、七星。


七星……。


俺、今でもキミのことが……。



…………………………
……………………
………………
…………



「……せ?……先生?大丈夫?」



ん?


目をゆっくり開けていく。



「…………なな、せ?」


「いえ、私は速水琴梨です」



速水?


えっ?