―琴梨Side―
先生に背を向けて、帰ろうとした時……。
“バタンッ”
背後で何かが倒れる音がした。
振り向いて見ると、床に倒れてる先生が……。
えっ?
せ、せんせぇ?
私は慌てて靴を脱ぎ、先生の傍に駆け寄る。
先生?
ねぇ、先生?
恐る恐る先生の体を揺すってみる。
目を閉じ、ピクリとも動かない先生。
手はダランとして、まるで死んでるみたいに……。
えっ?
ど、どうしよう……。
先生?
ねぇ、先生?
起きて?
私は鞄から携帯を取り出した。
震える手で携帯を操作して耳に当てた。
『はい、あり……』
「間宮さん!?」
『えっ?琴梨ちゃん!?どうした?』
「先生が!先生が!」
『凪がどうかしたの?』
間宮さん、どうしよう……。
先生が、先生が……。
「先生が死んじゃったぁぁぁ!!!」



