自分の部屋に帰り、洗面所でコンタクトを外すと寝室へ直行。
鞄を置き、スーツを脱いでネクタイを緩め、ベッドに倒れるように転がる。
あ、そう言えば速水のヤツ、もしかしたら待ってるかもしれないな……。
でも、俺が来ないとわかると勝手に帰るか。
いやいや、でもアイツ、バカだから待ってたりして。
アイツの携帯の番号とかアドレスもわかんねぇし。
ま、いっか。
瞼が重たい……。
今は何も考えずに眠りたい……。
目をゆっくり閉じていく。
その時……。
“ピンポーン、ピンポン、ピンポン、ピンポーン”
呼び鈴を連打する音が聞こえ、閉じかけていた目がパッチリ開いた。
チッ!誰だよ……。



