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あれ?


今日は先生、遅いなぁ……。


どうしたんだろ……。


窓の外に目をやると、空は暗くなっていて辺りは闇に包まれていた。


こんなに遅くなることないのに……。


職員室にいるのかな?


待ちくたびれた。


先生を職員室に迎えに行こう。


鞄を持って化学室を出た。


化学室を出た時、見回りの先生がいるのが見えた。



「まだ残ってたのか?」



私に気付いた見回りの先生が声をかけてきた。



「天文部顧問の神谷先生を待ってたんですけど……」


「キミは、3年の速水だよね?唯一の天文部の?」


「はい、そうです」


「神谷先生なら体調が悪いとかで帰ったけど?」


「えっ?」


「速水も早く帰れよ」



見回りの先生はそう言って、化学室のドアに鍵をかけた。


先生が体調不良?


えっ?


…………えぇぇぇ!


私は見回りの先生に挨拶をして化学室を後にした。