「テメェ、生意気なんだよ!うぜーし」
そう言ったのは一ノ瀬さん。
「えっ?何で?私は、ただ質問に答えただけだよ?」
なのに何で?
…………あっ!
そっか!
一ノ瀬さんも浅見さんも先生が好きなんだ。
だから、私が先生にお菓子をあげるのが嫌なんだね。
そかそか。
だったら彼女たちも先生にお菓子をあげればいいのにね。
でも、何で私が先生のことを好きになると生意気でウザイの?
それは、おかしいよね。
「お菓子、返してくれない?」
そう言ったのに……。
「いいよ、返してあげる」
そう言って浅見さんはお菓子を男子のとこに投げた。
「あ、ゴメンね~。手が滑っちゃった」
一ノ瀬さんと浅見さんはクスクス笑い合う。



