「これ、誰にあげるの?」
「ん?先生だよ。神谷先生。ほら今日、ハロウィンでしょ?だからお菓子をあげたいなと思って……。エヘッ」
そう言うと、2人の表情が変わる。
睨まれてます、私。
正直に言ったのに。
何で?
それに、さっきまで静かだったクラス中がザワザワと騒がしくなってるし。
「速水さんは先生のことが好きなの?」
「うん。好きだよ」
そう笑顔で言った。
ただ、彼女たちの質問に正直に答えただけなのに、さっきよりも睨まれてるし……。
それに周りのざわめきも大きくなってる。
うわぁーん、怖いよ~。
メニュー