「一ノ瀬さんと浅見さんが拾ってくれたの?ありがとう」
私は笑顔でそう言って、椅子から立って浅見さんの手からお菓子を取ろうとした。
でも、お菓子をひょいと上に上げられ取れない。
「返して欲しい?」
「そりゃあ、もう」
「どうしようか?」
一ノ瀬さんと浅見さんは見合いクスクス笑い合う。
この2人の登場で、クラス中がシーンと静かになる。
見て見ぬフリ。
誰だって自分が可愛い。
こんな状況に巻き込まれたくない。
もし何か反論しようものなら、この2人にイジメられるのがわかるから誰も何も言わない。
でも2人と仲のいい男子や女子は2人を囃し立てる。



