「アイツ、何やってんだ?」 「バカじゃねぇの?」 そんな声とクスクス笑う声が聞こえてくる。 鞄から顔を出す。 周りを見ると、皆、私を見て笑ってる。 「エヘヘ」 だから私も一緒になって笑った。 「速水さん?」 後ろから声をかけられ、振り向くと、そこには一ノ瀬さんと浅見さんが笑顔で立っていた。 また、この2人ですか……。 あの時と同じように、お菓子もこの2人が? まさか、ね……。 「これ、なーんだ?」 浅見さんがクスクス笑いながら、そう言って手に持っていたのは……。 …………やっぱり。