職員室でコピーして、再び化学室に戻って来た。


速水は携帯を弄ったり、自分の手先をジーと眺めたりしている。



「お待たせ」


「あっ!先生!」



速水はそう言って笑うと、携帯を鞄に入れた。


俺は速水が座っている席の机の上にコピーした資料を置く。



「先生、やっちゃいましょう?」



言い方がエロいな……。


って、そんなことを思ってる場合じゃなくて……。



「そうだな」



俺は速水の向かいに座り、スーツのジャケットを脱いでシャツを腕まくりした。