「速水は、もう帰っていいぞ?あとは俺がやるから」
「私も手伝います!」
「いや、大丈夫だから、もう帰りなさい」
俺はそう言って、コピーするために職員室へ行こうとした時……。
「私、待ってます」
「いや、だから……」
「1人でするより2人の方が早いでしょ?」
「ん、まぁ、そうだけど……」
帰れと言ったとこで多分、速水は待ってるだろうな。
「先生?早くコピーしてきて下さい」
偉そうに言うなよ。
てか、誰のセイで……。
…………って、俺のセイか。
「はいはい、行きますよ」
俺はそう言って、化学室を後にした。



