【先生×生徒シリーズ】キミに、会いたくて―星空に秘めた想い―





「きったねぇなぁ」



俺の前で堂々と着替えようとした時もそうだけど、速水は10代の女子高生だろ?


もっと恥じらうことを覚えろよ。



「うわぁーん!せぇんせぇ、鼻水がぁ!」



速水はそう言って“ジュルジュル”と鼻を啜ると、鼻水が速水の鼻へ収まった。


…………ぷっ。


漫画みてぇ。


速水を見て笑いが込み上げてきた。



「もぉ!笑わないで下さいよぉ!」



速水がホッペを膨らませ、プイと横を向く。



「わりぃ、わりぃ。漫画みてぇだなと思ったら笑いが……」


「うぅ……」



速水は鞄からポケットティッシュを取り出し鼻をかんだ。



「そのタオルやるよ」


「いやいや、洗ってお返しします」


「いや、いいって」


「ん、じゃあ、お言葉に甘えて……」



速水はそう言ってハンドタオルを鞄に入れた。