「あ゙りがどうございまず」 速水がハンドタオルを受け取り、涙を拭く。 そして、ハンドタオルを鼻に持っていくと、スーと思いっきり空気を吸い込んだ。 「先生の匂いがするぅ」 そう言って“デヘヘ”と笑う速水。 女子高生がそんなことすんじゃない。 しかも“デヘヘ”って……。 お前は変態オヤジか! 「お前なぁ……」 そう言った時……。 「デッ!クシュン!」 速水が思いっきりクシャミをした。 鼻からハンドタオルを離す速水。 鼻からハンドタオルに見事に鼻水の橋が出来ていた。