【先生×生徒シリーズ】キミに、会いたくて―星空に秘めた想い―





「和也、速水のこと……」


「えっ?」



和也のことを凝視する俺。


目を逸らす和也。


…………やっぱり?



「お前……」


「えっ?ち、違う違う」



和也はそう言って、頭を左右に振った。



「お前、何か勘違いしてねぇか?」


「はい?」


「俺、琴梨ちゃんは素直で、いい子だから好きだけど、その好きの意味は、それは友達としてと言うか……。てか、恋愛相談とかじゃねぇから」


「なんだ……」



そっか……。


でも友達として好き、ねぇ……。


そう言う割には顔が赤いですけど?


イケメンオーナーがいるカフェとかで雑誌に載ったり、和也目当てで来る女性客が多いのにな。


女には困ってませんみたいな感じの和也が、速水のことで顔を赤くするなんて……。


まぁ、それは指摘しないでおこう。