【先生×生徒シリーズ】キミに、会いたくて―星空に秘めた想い―





「ねぇ!」



彼女の背中に声をかけると、背中が少し揺れた。


彼女が、ゆっくり振り返る。


“ドクン、ドクン――”


胸が激しく高鳴る。


そして……。


彼女が、こっちを向いた時……。


俺の胸は、ありえないくらい高鳴った。



「…………なな、せ?」



思わず口から出た言葉。


俺が、今でも愛してる人の名前。


俺の前から、いなくなった人の名前。



――七星(ナナセ)



七星が会いに来てくれた。


そう思っていたのに……。


目の前の彼女は不思議そうな顔で俺のことを見ていたんだ。