「いらっしゃ~い!琴梨ちゃん、久しぶり~」
和也が満面の笑みで迎えてくれた。
「こんばんは。お久しぶりです」
速水はペコリと頭を下げた。
「閉店時間過ぎてんのに悪いな」
和也に電話した時には閉店間際だった。
片付けをしていただろう和也に、行ってもいいかと聞くと、快くオッケーしてくれた。
「いいよいいよ。まぁ、お前1人なら断ってたけど。琴梨ちゃんも一緒だから。さっ、琴梨ちゃん、こっちへどうぞ?」
和也はそう言ってクスッと笑うと、速水を席に案内する。
何だよ。
速水がいたからオッケーしたのかよ。
謝って損した。
俺は速水の後をついて、案内されたテーブルに行った。



