「朱音ごめんね…。寝坊しちゃったから待ち合わせ時間変更させちゃって…」

「何言ってんのよ♪うちが瑠香といっぱい話したいから勝手に変更したんだし,気にしなくていーよ♪」

やっぱり朱音は優しい。
いつも私が何をしても責めてこない。

ただその優しさが,時々瑠香を不安にさせていた。

朱音は私といて楽しいのかな,とか
気を使わせてるだけなんじゃないか,とか
考えれば考える程,瑠香の気持ちは重くなっていく。


だけどそんな事を言って朱音にどう思われるかわからないから,瑠香は何も言わないでいた。