在る所に

一匹のオオカミと

一本の薔薇がおりました。

オオカミは、その薔薇に、恋をしてしまいました。

しかし、オオカミと薔薇。

オオカミとゆう、獣は、

気品あふれる、美女との恋は許されないのです。

ところが、薔薇も、その一匹のオオカミに恋をしてしまいました。

少しずつ

少しずつ

距離が縮まっていく。

しかし、オオカミは言いました。

「あなたが、嫌いです。」

一匹のオオカミは、嘘をつきました。

その嘘は、薔薇のため。

一匹のオオカミに、薔薇は言いました。

「私は、貴方が好きです。しかし、それが、それが貴方の答えならば、私は、どうしようもありません。」

薔薇は、枯れました。

もう二度と咲き戻る事はない。

悲しき、死でした。

オオカミは、泣きました。

泣いて

泣いて

泣き続けました。

そして、

「好きだっ!! 私は、貴方のことが、誰より、誰より好きでした!!だから、この想いが、届くまで、私は、貴方のことを思い続けます!!だから、だから・・・、あなたに、届け!!!!!」

オオカミは、泣きながら、笑顔で言いました。

例え、その声が枯れようとも、笑顔で・・・・。

そう、これは、オオカミと、薔薇の、恋の物語。