「グループリング」


「え?ちょ、何?なんかあるの?杏里ちゃん、
何かあるの?」

私が『杏里ちゃん』と呼ぶたびクラスの子と
安音の表情が変わる。

「い、いや・・、私は・」

「あんた、天王寺さんは、この学校の校長先生
の娘さんだよ!」

「・・・っ。」

「・・・で?どうしたの?杏里ちゃんのお父さ
ん、校長先生なんだぁ!凄いねぇ!!」

ーざわっ

「ふぇっ?」

クラス中がざわめく。

顔が青くなってる人までいる。

当の杏里ちゃんはぽかんとしている。

むー!

本当になんなの!?

みんなだけわかってて私だけわからないなんて
ずるい!


ーくすっ


今、一瞬誰かが笑った。

??

「・・ふふっ、あはははっ!」

どうやらさっき笑ったのは杏里ちゃんだった
らしく、杏里ちゃんは笑い出した。

嬉しいような楽しいようないろんな
感情が混じった表情をして笑っている。