「グループリング」


そのあと少し、その子と話をした。

その子はどうやら隣のクラスらしい。

たまたまトイレによったら、こんな状況だった
んだって。

その子にはいっぱいお礼を言って別れた。

そして、安音といつもと同じ通学路を通って帰っ
てきている。

「ほんと、凄いタイミングだったよね。」

「うんうん!本当に助かったぁ・・。」

だってあの子が来てくれなかったら
私、モップ女になってたもん。

「また会えるかしら・・」

安音がつぶやく。

「会えるんじゃないかな!私、そんな気がする!」

私、また会えると思うんだ。

なんとなくそんな気がするんだもん。

「梨花のそんな気がするって結構当たるのよねぇ」

「えー?そう?ていうか、安音風邪なんじゃ・・」

「あ、忘れてた!でも、もう治っちゃったかな!」

「無理しちゃだめだよっ」

「わかってるわよっ」

そんな普通の会話をしながら帰って言った。



そして次の日教室に入ると驚愕の光景だった。