「もう気づいたみたいね。さっ、みんな!
さっさとやっちゃいなさい。」
そういうと、まずふたり私の後ろにまわった。
誰だかはわからない。
そのふたりは私が動けないように、肘関節を
極めた。
これじゃ身動きができない・・っ!!
「離してっ。離しなさいっ!』
出来る限り暴れて叫んだ。
大きい声を出せばだれかが来てくれるかも
って少しだけど思ったから。
「ちっ。うるさいっ!静かにしなさいっ。」
「静かにできるわけないでしょ!」
こんな状況で何も反応せずにいる人は
よっぽどの大物か生粋のバカだ。
「ほんとうるさいわね」
「んぐっ・・・!」
「これでもくわえてなさい」
文香は私にタオルをくわえさせ、頭の後ろ
で結んだ。
これじゃ、声がだせない。
文香の顔を見る。
もう犯罪者の顔だ。
人が苦しむ顔を見て、楽しそうに笑っている。
「さて、脱がしちゃおうか」
そういうと、残りの人たちが一斉に私に
集まる。
「・・・ごめんね。梨花・・・。」
「え・・・?」
どこかで小さくそんな声が聞こえた。
もしかして、美琴?
ービリっ
声が聞こえたと同時くらいだった。
布の破れる音がした。

