「グループリング」


ーガラッ

勢いよく扉を開ける。

一気にクラス中の目線が私の所に集まる

今はこの子たちのことなんかどうでもいいのよ。


「安音…。」

あーあ、やっぱり泣きそうになってる。

机を見ると大きな字で悪口が書いてある。
梨花の机も私の机も。

こんなずるい方法できたのか・・・。


正々堂々戦うことも出来ないなんて。

この様子だとクラス全員を味方にしたようだ。

腹立つ・・・!

こんなの頭で考えてもしかたない。

強行突破だ。

「ちょっと!」

教壇にあがって大きな声を出した。