「グループリング」


「ちょっと!全員こっちを向きなさい!!」

「あ・・・、安音?」

安音はおもむろに教壇に上がり、みんなの視線
を集めた。

by安音

朝学校に行くと他のクラスの子から妙な話を
聞いた。

「なんか安音ちゃんのクラス様子が変だったよ。
梨花ちゃんが一人でなんかやってたけど・・・」

梨花が?
何かあったのかしら・・・。

あ!!

ま、まさか・・・。

あの子たち、やってくれたわね・・・。

「あ、安音ちゃん?」
「わざわざありがとう。急いでるからまたね」
「え?あ、うん。またね」

話をしてくれた子にお礼をいい、教室へ走る。

きっと、文香ちゃんたちが何かしたんだ。

文香ちゃんは、多分昨日の一連をよくは思ってない。

私と梨花が反抗したのはきっと気に入らなかった。

だから、クラスみんなを誘導して私たちを仲間はずれ
にしようとしてる。

だとしたら、梨花を一人にしておけない・・・!

「梨花に何かしたら・・・許さないんだから・・・」

全力で走って教室に着いた。