クラス全員が私のほうを注目していた。
そして、半分以上の人が私を見て、クスクスと、
笑っている。

な、なんで?
どうしよう、怖いよ・・・。

ーガラッ

そんなときに勢いよくドアが開いた。

「梨花っ!」

「安音・・・。」

安音だった。

クラスの注目は安音に変わる。

「なにこれ、酷い・・・。」

安音の机も私と同じようにされていた。

「梨花、大丈夫?」

予想はしてたけど、やっぱり自分のこと
よりさきに私の心配をしてる。

「うん・・・、安音が来てくれたからもう
平気・・・。」

ほんとはあまり平気ではない。
精神的に参っている。
でも、安音がいてくれるだけでだいぶましだ。

すると、安音はツカツカと教壇の方へ歩き出した