「え、ちょ、いいの梨花!?梨花もう傷つくのは
いやだって言ってたじゃん」
安音が心配しつつ驚いた顔をしている。
本当は安音が言う通り傷つくのはもう嫌だし、何
より怖い。
何を言われるかが怖い。
だけど、ここで聞かなきゃいつ聞くの?
ずっと真実がわからないだけじゃん。
なら、今覚悟をきめて聞かなきゃ。
「大丈夫!私は平気だよ。それより本当のことが、
ずっとわかんないほうが辛いししんどい。」
なるべく今出来る笑顔で安音に言った。
「そう・・・?梨花がいいならいいんだけど。」
まだ渋ってる。
「文香、教えて。二つの理由って何?」
文香は少し驚いた顔をした。
だけど、すぐにもどって余裕の顔を浮かべる。
「ふーん、じゃあいいよ。教えてあげる。まずは、
一つ目の理由。」
ごくっと息をのむ音が聞こえた気がした。
「一つ目はね・・・、人数が多い方がいろいろと
都合がいいから。」
都合がいい・・・?
「どういう・・・意味・・・?」
意味が分からなかった。
都合がいいって、仮にも友達だと自分で言ってる人に
使う言葉なの・・・?
「だからね、もし私たちが何か他のグループとトラブ
ルを起こしたとします。今、私たちのグループは梨花
を入れて5人。向こうのグループは3人だったとする
でしょ。だったら、どっちが強いと思う?」
まさか・・・。
「どう考えてもこっちのグループの方が強い。人数が、
多い方が主導権を握れるし、クラスで強い存在になる
ことができる。しかも、ひと際派手でいるから、誰も
逆らおうとはしない。これで私たちのグループは、
このクラスで安全に過ごす事が出来る。自由に、過ご
すことが出来ることが保証される。
これが一つ目の理由。」

