「グループリング」



「ちょっと、黙って聞いてたら好き勝手に言って
くれるじゃない。」

「え・・・」

「梨花、あんたさ、忘れたの?」

「・・・。」

「あんたがひとりでクラスで浮いてるとき、助け
てあげたのは誰だっけ?」

「・・・っ。」

一番恐れていたところを突かれた。
私は新学期ひとりだったところを文香に助けてもら
った。
ひとりで寂しかった私はなんの迷いもなく文香たち
のグループに入った。

「人に借りがあるのに、自分の都合が悪くなったら
友達やめるってちょっと酷くない?」
文香はさっきまでと違ってニヤニヤとした笑みを浮
かべていた。

卑怯だ。
そんなこと言われたら、文香たちの言う通りにする
しかないじゃない。

どうしたらいいの・・・?



「文香ちゃん、私も話して良いかしら。」

沈黙が続く中、安音が話しだした。

安音?何言うんだろう。

「梨花、ごめん。このままじゃいつまで経っても終わ
らない。私にしゃべらして。」

そういう安音の顔はいつになく真剣だ。

「わかった。」

私はそう言うしかなかった。