「グループリング」


「梨花無理しなくていいんだよ?」

安音が心配そうな声で言う。

「ううん、大丈夫。自分で話すよ。ごめんね、
ありがとう」
多分ここで安音に頼ると私は本当にだめに
なる気がする。
この問題は私自身が自分で片付けないといけない
問題だ。
「そう?ならいいんだけど・・・。」
安音はまだ心配そうだ。
大丈夫だよという意味も込めて安音に笑顔を見せた
。

すると、安音の顔も少し明るくなった。

「文香、私、今日わかったよ。」
「なにが?」

今から言う事はこれからの私の学校生活を大きく変え
るかもしれない。
でも、この子たちの話を聞いて決心がついた。


「私はあんたたちと友達をやめる。」


「はぁ!?あんた何言って・・・」
文香の顔は驚きを通り超して怒りを含んだ顔だ。

「私はさっき文香たちの話を聞いて思った。私は文香た
ちのおもちゃでも道具でもない。あんたたちのくだらな
いゲームの駒になんてなりたくない。少しは人の気持ち
の分かる人たちだと思ってた。だけど、仮にも友達だと
言ってる人を平気でゲームの駒にする子たちと友達なん
てなりたくないの。」

い、言った。

言えた。

「梨花、がんばったね」
安音が笑顔で私にピースを向けて言った。
「うん、ありがとう!」

これでもう、文香たちに振り回されずにすむよね。
もう、自由にいてもいいんだよね。

もう、すべてが片付いてすべてが平和になったように思えた
。

だけど、そう簡単には終わらなかった。