少しすると、ずっと黙っていた文香が話始めた。
「ちょっと、突然トコトコやってきて何なの?
安音ちゃんには関係ないじゃない」
文香は私と安音が友達になったこと知らないんだ
。知らなくて当然だけどね。
「関係無くなんかない。梨花は私の親友よ。親友
が困ってるときに助けるときに助けにくるのは当
たり前でしょう。」
親友という言葉を聞いてちょっと泣きそうになっ
た。
親友だって言ってくれる友達がいてくれるのが、
こんなに嬉しいなんて・・・。
困ってるときって?
私、まだ安音に今日困ってるなんて言ってないよ
ね?
ていうか、今日はまだ話してないもん。
なんでわかったのかな。
あとで、聞いてみようかな。
「親友?何言ってんの?安音ちゃんにそんな事
言う権利ないじゃん!梨花は私たちと親友なんだ
からっ!」
「はぁ?何言って・・・」
何言ってるの?って言おうとしたときだった。
「ふっざけんじゃないわよ!」
え?
私が言う前に、安音が発していた。
今まで見た事ないほど怒りを含んだ顔をしている
。
安音もこんな顔するんだ・・・。
初めて見た。
「あんたたち、梨花をどれだけ傷つけたかわかって
てそんな発言を平気でしてるの?神経どうかしてる
っ!」
安音は必死に私をかばってくれてる。
多分、私が動揺してるって思ったから。
私も何か言わなきゃ。
安音にばかり頼ってられない。
「文香!」
勇気を出して言った。
「何よ?」
文香の声と表情は酷く冷たくキツい物だった。
思わずビクッと体が固まる。