楽しんでいるときのときの流れは
早いものもう帰る時間になった。
「楽しかったねぇ」
「そうだねぇ」
こんな会話をしながらのんびり
集合場所に戻る。

少し沈黙が続いた。
また少し経つと安音がその沈黙
を破り話しだした。
「あのさ、梨花。」
「ん?なあに?」
「梨花はさ、どうしてひとりに
なりたくないの?」
「え?」
なんでって・・・。
寂しいから・・・だよね。
「・・・寂しいから・・・。」
「本当にそれだけ?」
「え?」
この質問に内心ビクッとした。
それだけ・・・だよね?
・・・いや、何かあるよね。
もうひとつある。
おおきな理由。
「梨花、寂しいだけじゃない
よね?」
「・・・う・・・ん・・・。」
ある。
確かにある。
今まで考えないようにしてたけど
確かにあるんだ。
「話たくないなら、無理にとは言わない。
けど、私は梨花の一人の友達として
梨花の思いを聞きたい」
「でも、そんなくだらない事って
笑われると思うし・・・」
「思わないし、笑わない。
梨花が何を思っていようと私は
受け止める。
だから、話してくれない?」

なんでだろう。
他の人と違って安音の言葉は
すんなり私の心に入ってくる。
安音になら話せる気がする。
自然と心が開く。
安音のことは信じれる。