それからすぐだった。


ある日、いつも通り、自分の部屋で課題をやりながらお父さんの帰りを待っていた。

「ただいま~」

いつもより遅めにお父さんが帰ってきた。


『おかえり~。晩御飯、冷蔵庫の中だからレンジでチンして食べてね~』

リビングにいるお父さんに届くように、大きめな声で言った。


「あぁ、そうするよ。それより響子。ちょっと来なさい」

何か、嫌な予感がしてたんだ。


帰って来る時、足音がお父さんだけじゃなかった気がした。

大人しい、まるで女性の歩き方。