「ごめんね。あの子、息子の奈央です。あんなんだけど響子ちゃんの一つ年下かな?仲良くしてあげてね」 美波さんは申し訳なさそうに言った。 『いや、全然。びっくりしたけど、大丈夫です』 「そう、良かった。今日はね、3人揃って挨拶しに来たんだけど、奈央帰っちゃったからな…どうしよう……」 「ならもう行こ。ちょっと挨拶に来たぐらいなんだろ。俺、部活」 横から成海くんが少し面倒そうな顔をして言った。