「昨日、お前初めて反抗したよな。……嬉しかったよ。やっと、本当の親子になったって感じがした。…もう俺に我慢するな。お父さんなんだから」

お父さんは涙声だった。



「あと、美波のこと。お父さんは里沙のこと嫌いになった訳ではない。今でも愛してる。愛してるけど、でも違うんだ。少しずつだけど、分かってくれたら嬉しいな。じゃあ仕事行ってくるよ」

私はお父さんの気持ち、分からないんじゃなくて分かってあげてないだけなんだ。



お父さんも一人の人なんだもん。

人を愛するのは人として当然のことなのに。



『………行ってらっしゃい』

小さな声で言った。



私は、お父さんの再婚を認めた。