「親父が怒ってる?それは珍しい~」


祐早斗さんは顔色一つ変えず…椅子を立った。


「少し…俺は会長室に行く…栗原…後は頼んだぞ!」


「承知しました…いってらしゃいませ」


栗原さんはキーを叩く指を止めて…祐早斗さんを見送った。


私も何で会長が怒ってるのか?
気が気でない…



「多分…左遷の話でしょ~」


祐早斗さんを見送った後…栗原さんは静に呟く。