今度は祐早斗さんが慌てだした。


私の涙には祐早斗さん弱いらしい~


変なコト言われたら…泣きそうな顔すればいいのか


涙を武器みたいにするのは気が引けるけど…



「・・・」



湾岸線を走っているとたくさんのヨットや船が停泊する波止場が見えて来た。



「……」


祐早斗さんはパワーウィンドを開ける。
自然と潮の香りが風に乗って車内に流れ込んで来た。