でも芦沢君は執拗に迫って…私の眼鏡まで奪った。



「…眼鏡ない方が染中さんはキレイだよ~。俺…見たんだ…染中さんが眼鏡を
外してるトコ…」


何処で見られたか分からないけど…


芦沢君は私の素顔を見ていた。



「若社長にも見られたんだろ?そうでないと秘書課に異動なんて有り得ない」


「・・・返して!芦沢君」


私は芦沢君から眼鏡を取り返そうと手を伸ばす。