「染中さんってそんなにイイ女なんですか?」



「え、あ…」



栗原の知り合いに偵察を頼んだのはいいが…


栗原自身が美苑に興味を持ち始めている?



「いや…全然…ブスだ。だから…お前は興味持たなくていい…俺の命令のまま動けばいい」



「ブスね…」



栗原は頬杖を付いて考え込む仕草をする。




「ほら、この資料、3部コピーしてくれ」



俺はヤツの気を逸らそうとコピーを頼んだ。