「PCでも閲覧するコト出来ますよ社長」


「俺のPC調子悪くて…」



「そうでしたか・・・」



私はワザと祐早斗さんに顔を見られまいと前を歩く。



「この書棚の資料が去年の決算報告書の資料です・・・」


「そっ…」



短く返事して祐早斗さんは突然…私の両肩を荒っぽく掴んだ。


私の背中は書棚に押し付けられる。


その拍子で書棚がガタッと揺れた。


私の右肩を掴んだ手を離して眼鏡に手を伸ばす。